今回は先ほどなくなられた山本直純氏の有名なCM,森永のエールチョコレートのCMを特集します。 山本直純さんは、大きなアクションの指揮者として有名で、このCMではその時代の高度成長の雰囲気を しめそうということで作られたCMなんだそうです。 1967年から68年にかけての放送で当時からとても人気があったそうです。

♪大きいことはいいことだ![]()
最初若者たちが映りそれがだんだんパーンしていって一人の若者が森永エールチョコレートを持っている画面になります。 しかし若者とはいったけどみんな今の若者に比べるとジジくさいしババ臭い。そういうもんでしょうか。
う〜んでっかく見えますね。
山本氏振りまくり。
祝ってのが時代を感じます。今なら素では使いませんね。エールチョコレートも勝手に独走態勢に入った ことになってるようです。
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♪おいしいことはいいことだ
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♪森永エールチョコレート おねえさんの無意味な挿入。付けまつげビンビンですね。
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どうです。このわざとらしいほどの強調笑 でもたしかにこのチョコレート当時としては大きくて画期的だった ようですよ。大きく見えるもんな。ていうかおおきいのか。失礼。
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最後にはおなじみ「ピポピポ」です。そういや最近は見ないですね。エールチョコレート。
このCMはすでに紹介したように1967年から68年にかけて放送されました。「大きいことはいいことだ」 のコピーはこの年には空虚に映ったのではないでしょうか?第一次高度成長期が昭和40年不況で中断されて みんなが少しそういった高度成長の欺瞞をわかっていたところにこのCMが流された、となると一概に 礼賛していることがむなしく見えたりします。 このCMは気球を上からつるして撮影したのだそうですが、山本さんがとても大きなリアクション なので幾度と無く堕ちそうになって保険もかけられていたそうです。 大きいことはいいことだ、おいしいことはいいことだ、という直球のフレーズはまさに文句のつけようが無いです。 CMのなかの「祝 エール独走」というテロップもCMの商品を基本的に誉めそやすというセオリーに外れたもの ではないし。ただこのCMは人気があったしすごく有名なCMなのに殿堂入りはしていないようです(ACC 選定)。同じ時期のやはり有名なCMにイエイエがあります。こちらは殿堂入りしています。もちろん殿堂なんて ただの肩書きだしそんなものに入ったからって名誉があるわけじゃあないし入ってない作品にこそ面白みがある のですが、この二つ(イエイエと大きいことはいいことだ)の評価のされ方を比較してわかる、というか 思うのはCMの芸術性と時代感の表し方についてです。時代感って先取りしすぎると訳わからなくなるし、かと いって慎重になると平凡なものが出来がちです。その点この大きいことはいいことだ、はよく時代感を捉えて いたなと思うのです。それなのにどうしてイエイエの方が評価が高いのかというと、イエイエは時代感を上手く 捉えるとかいう次元ではなく、時代を作るだけのパワーがあったのではないかと思うんです。 これが芸術作品としてのCMの限界点になるんではないかと思うんです。アパレルのCMはその性質上いつも時代 を作るだけのパワーを要求されるし、またそうでないと広告としても成功しないという厳しい条件に立たされている 性質のものなのです。もちろんチョコレートのCMだって時代を作ることは可能でしょうが、そういった 生来的な切迫感がアパレルとチョコレーtトでは基本的に違うのではないかと思うわけです。芸術は生まれるべき ところに生まれるのではないか、と。もちろん芸術というものが一番興奮できる瞬間はその暗幕の了解を 打ち破るだけのパワーがあるところなんでしょうね。
なんか難しい話になってしまったけれどいい意味でこういう単純なCMがパワーを持つようになってほしいものです。 今のCMは単純とか言う以前に内容が無いと思います。